ネイル資格の種類を解説!ネイリストになるには資格は必要?独学でも取得できる?
「プロのネイリストになるために必要な資格は?」
「ネイルの資格は独学でも取得できるの」
社会人からネイリストになりたいと考えている方は、なるべく最短で資格を取得したいと思っているのではないでしょうか。
この記事では、ネイリストの資格の種類から取得しておくと就職に有利な資格、独学でも取得できるのかなど、ネイリストの資格について詳しく解説していきます。
まずは、自分がどの資格を目指せばいいのかを把握してから、資格取得に向けて準備を進めていきましょう。
1 ネイリストは資格を持っていた方がいい?メリットとは
2 ネイル資格の種類
3 ネイルの資格は独学でとれる?
4 学校に通うなら通信と通学どっちがいい?
5 ネイルサロンで働くのに資格は必要?
6 開業するのに資格は必要?
7 海外のネイルライセンス
8 ネイル初心者におすすめな資格
9 まとめ
ネイリストになるには?基本のステップ
まずは、ネイリストになるための基本ステップを理解しましょう。
- ネイリストとして知識や技術を習得する
- ネイルの資格を取得する
- ネイルサロンに就職する
それでは、上から順に解説します。
ネイリストの知識や技術を習得
最短でプロネイリストを目指すなら、まず「基礎的な知識・技術」を習得しましょう。
なぜなら、多くのネイルサロンでは「即戦力になってくれる人材」を必要とするからです。
未経験者の場合、最低限の基礎がわかっていれば「教育・育成しやすい」と判断されるため、即戦力候補として採用率が上がります。
これらを踏まえた上で、これから知識・技術取得のために学習していこうと考えているのであれば、独学ではなくネイルスクールの利用をおすすめします。
ネイルスクールは現場を知る講師から直接指導を受けられるので、モチベーションを維持しやすく、成長スピードも早いからです。
また、スクールのサポート内容によっては「就職先を紹介」してくれたり進路相談に乗ってくれたりもします。
将来設計を考える上で、非常にメリットが多い環境だといえるでしょう。
ネイリストの資格を取得
ネイル検定は国家資格ではないので、資格を所持していなくても働けます。
しかし多くのネイルサロンでは、資格の有無を重視します。
面接官が問いかける「資格はお持ちですか?」の言葉の裏側には、以下の項目を確認したいという意図があります。
- 知識レベルはどの程度か
- 資格取得に向けて努力した過程、忍耐力
- ネイリストとしての本気度
ネイルの資格は簡単に取得できるものもあれば、数ヶ月にわたる練習を重ねないと合格できない難易度の高いものもあります。
だからこそ、所有する資格を確認するだけで「ネイルに対する本気度」がわかるのです。
資格は「知識」「技術力」「自分の頑張り」をアピールできる最大の武器です。
また、資格の勉強を通して「施術の流れ」や「感覚」を掴むこともできます。
ネイリスト資格は、このようなメリットがたくさんあるので、ぜひ積極的に取得を目指すとよいでしょう。
ネイルサロンへ就職
「いますぐ自宅サロンを開業したい」と目標を立てるのもよいですが、まずは下積み期間としてネイルサロンへ就職することを強くおすすめします。
なぜならサロン就職は、現場でしか学べない多くのノウハウを吸収できるからです。
サロンワークは、先輩ネイリストの接客、技術、身のこなしを間近で見れます。
これらはあなたにとって想像以上に「大きな気づき」を与えてくれます。
また、ネイリストは技術職なので施術回数をこなすほど成長スピードも加速します。
ほかにも、サロンで使用するネイル商材の使用感を確認できることや、ネイリスト同士で情報交換を行えるのもメリットだといえるでしょう。
ネイルサロンの勤務経験は、その後のキャリアにも活かせます。
今後の将来設計を広げるためにも、ぜひ一度サロンスタッフを経験しておくとよいでしょう。
ネイリストは資格を持っていた方がいい?メリットとは
結論から言うと、ネイリストは資格がなくても働くことができます。
最近ではセルフネイルから技術を身につけて、SNSを中心にお客様を集めているネイリストも増えてきています。
とはいえ、ネイルの資格は取得しておくべきでしょう。資格を取得すると得られるメリットは以下の通りです。
- 就職や転職に役立つ
- ネイリストとして必要な知識や技術が身につく
- 給料アップにつながる
- お客様の信頼が得られる
資格を取得しておくことで就職がしやすくなったり、将来ネイリストの給料アップにつながったりします。
資格なしで個人でネイルサロンを開業することも可能ですが、資格を持っていた方が将来的に様々な働き方を選ぶことができるでしょう。
→ネイリストになるには資格が必要?資格取得で給料アップにつながる?なりたいネイリスト別の必要な資格レベルをご紹介します◎
ネイル資格の種類
ネイリストは国家資格ではなく民間資格です。ネイリストになるために資格は必須ではありません。ですが、資格を取得していた方が就職しやすくなったり、お客様の安心につながったりと、メリットが多いです。
まずは、ネイル資格の種類をそれぞれ解説します。
JNECネイリスト技能検定試験
JNECネイリスト技能検定試験は、日本ネイリスト試験センターのJNECが主催する検定試験です。試験は1〜3級に分かれており、1級を取得するには3級から順に受験する必要があります。
ネイリストの求人を見ると、「ネイリスト技能検定2級以上」の取得者を募集しているサロンが多くあります。
ネイリスト技能検定はジェルネイル検定よりも歴史が長く、ネイリスト検定の代表的な資格です。サロン就職を考えている人は、まず「JNECネイリスト技能検定2級」の取得を目指すと良いですよ◎
【JNECネイリスト技能検定試験3級】
試験内容 | 実技試験:70分、筆記試験:30分 |
実技試験の施術内容 | ネイルケア、カラーリング、フラットアート |
実技の採点方法 | 減点方式 |
筆記試験の出題方式 | マークシート方式 |
受験資格 | 受験時に義務教育を修了しているすべての人 |
合格率 | 84.40%(※2021年秋期までの累計) |
合格基準 | 実技試験:50点満点中35点以上 筆記試験:100点満点中85点以上 |
受験料 | 6,800円(税込) |
実施時期 | 年4回(1月、4月、7月、10月) |
出典:JNEC日本ネイリスト検定試験センター試験概要・合格率
JNECネイリスト技能検定試験3級は、ネイリストに必要な基本的な技術、知識を取得するための資格です。
ネイリスト検定の中でも初心者向けとなっており、実技試験ではネイルケアやポリッシュカラーリング、フラットアートが出題されます。
【JNECネイリスト技能検定試験2級】
試験内容 | 実技試験:前半35分、後半55分、筆記試験:35分 |
実技試験の施術内容 | ネイルケア、カラーリング、チップ&ラップ、リペア、フラットアート |
実技の採点方法 | 減点方式 |
筆記試験の出題方式 | マークシート方式 |
受験資格 | JNECネイリスト技能検定試験3級の取得者 |
合格率 | 41.78%(※2021年秋期までの累計) |
合格基準 | 実技試験:50点満点中38点以上 筆記試験:100点満点中80点以上 |
受験料 | 9,800円(税込) |
実施時期 | 年4回(1月、4月、7月、10月) |
出典:JNEC日本ネイリスト検定試験センター試験概要・合格率
JNECネイリスト技能検定試験2級は、サロンワークで通用する知識や技術を取得するための資格です。
JNECネイリスト技能検定試験3級よりも、より専門的な技術が必要です。実技試験では、ネイルケアやポリッシュカラーリング、チップ&ラップ、フラットアートなどが出題されます。
【JNECネイリスト技能検定試験1級】
試験内容 | 実技試験:70分、筆記試験30分 |
実技試験の施術内容 | スカルプチュア、チップオーバーレイ、ミックスメディアアート |
実技の採点方法 | 減点方式 |
筆記試験の出題方式 | マークシート方式 |
受験資格 | JNECネイリスト技能検定試験2級の取得者 |
合格率 | 38.25%(※2021年秋期までの累計) |
合格基準 | 実技試験:50点満点中38点以上 筆記試験:100点満点中80点以上 |
受験料 | 12,500円(税込) |
実施時期 | 年2回(4月、10月) |
出典:JNEC日本ネイリスト検定試験センター試験概要・合格率
JNECネイリスト技能検定試験1級は、トップネイリストとして必要な知識や技術を取得するための資格です。JNECネイリスト技能検定試験の中でも難易度が一番高く、累計合格率は38.25%ほどです。
実技試験では、スカルプチュアやチップオーバーレイ、ミックスメディアアートなどが出題されます。
JNAジェルネイル技能検定試験
JNAジェルネイル技能検定試験は、日本ネイリスト協会のJNAが主催する検定試験です。試験は初級、中級、上級の3段階に分かれており、上級を取得するには初級から順に受験する必要があります。
ネイリスト技能検定では、ネイルケアやカラーリング、イクステンションなど幅広い技術を求められましたが、ジェルネイル技能検定はジェルネイルの技術に特化した検定です。
ジェルネイル技能検定初級はネイリスト技能検定3級、ジェルネイル技能検定中級はネイリスト技能検定2級を取得していれば、第一課題が免除となるため、まずはネイリスト技能検定の取得がおすすめです。
【JNAジェルネイル技能検定試験・初級】
試験内容 | 実技試験:第一課題35分、第二課題60分、筆記試験:30分 |
実技試験の施術内容 | ネイルケア、ポリッシュカラーリング、ジェルカラーリング、ジェルアート |
実技の採点方法 | 減点方式 |
筆記試験の出題方式 | マークシート方式 |
受験資格 | 受験時に義務教育を修了しているすべての人 |
合格率 | 70% |
合格基準 | 実技試験:100点満点中80点以上 筆記試験:100点満点中80点以上 |
受験料 | 9,900円(税込) |
実施時期 | 年2回(6月、12月)JNA認定校の場合、自校開催あり |
JNAジェルネイル技能検定試験・初級では、ネイルケアやポリッシュカラーリングなどの基本的な技術とジェルカラーリングやジェルアートの技術が出題されます。
【JNAジェルネイル技能検定試験・中級】
試験内容 | 実技試験:第一課題30分、第二課題85分、筆記試験:30分 |
実技試験の施術内容 | ネイルケア、ポリッシュカラーリング、ジェルグラデーション、ジェルイクステンション、ジェルフレンチカラーリング |
実技の採点方法 | 減点方式 |
筆記試験の出題方式 | マークシート方式 |
受験資格 | JNAジェルネイル技能検定試験初級の取得者 |
合格率 | 約60% |
合格基準 | 実技試験:100点満点中80点以上 筆記試験:100点満点中80点以上 |
受験料 | 13,200円(税込) |
実施時期 | 年2回(6月、12月)JNA認定校の場合、自校開催あり |
JNAジェルネイル技能検定試験・中級では、ネイルケアやポリッシュカラーリングなどの基本的な技術とジェルグラデーションやイクステンション、ジェルフレンチカラーリングなどの技術が出題されます。
【JNAジェルネイル技能検定試験・上級】
試験内容 | 実技試験のみ:85分 |
実技試験の施術内容 | ジェルクリアスカルプチュア、ジェルチップオーバーレイ+デザイン、ジェルチップオーバーレイ+フレンチルック |
実技の採点方法 | 減点方式 |
受験資格 | JNAジェルネイル技能検定試験中級の取得者 |
合格率 | 約45% |
合格基準 | 実技試験:100点満点中70点以上 |
受験料 | 16,500円(税込) |
実施時期 | 年2回(6月、12月)JNA認定校の場合、自校開催あり |
JNAジェルネイル技能検定試験・上級では、ジェルクリアスカルプチュアやジェルチップオーバレイ+デザイン、ジェルチップオーバーレイ+フレンチルックなどの技術が出題されます。
ネイルサロン衛生管理士
試験内容 | 理論講習:80分、筆記試験:20分 |
受験資格 | 18歳以上のすべての人 |
出題形式 | 20問択一方式 |
合格基準 | 100点満点中80点以上 |
合格率 | 非公開 |
受験料 | 10,560円(税込) |
実施時期 | JNA認定校で随時開催 |
ネイルサロン衛生管理士は、ネイリストがサロン運営に必要な、正しい衛生管理の知識を身につけるための資格です。試験当日に行われる講習を受けてから筆記試験を受験できるので、比較的難易度の低い資格といえます。
衛生管理の知識を持っていればお客様の安心にも繋がるため、独立を考えている人には特におすすめですよ。
JNAフットケア理論検定試験
試験内容 | セミナー:120分、筆記試験:30分※公式テキスト持参 |
受験資格 | 次のいずれかの資格を取得している人 ・JNECネイリスト技能検定試験3級以上 ・JNAジェルネイル技能検定試験初級以上 ・JNE国際ネイリスト技能検定試験3級以上 |
出題形式 | マークシート方式 |
合格基準 | 100点満点中80点以上 |
合格率 | 非公開 |
受験料 | 8,800円(税込)、テキスト代3,300円(税込) |
実施時期 | JNA認定校で随時開催 |
JNAフットケア理論検定試験は2019年にスタートした新しい資格です。ネイリストがフットケアを正しく施術をするための知識を習得できます。
試験ではフットネイルに関するセミナーを受講後、筆記試験が行われます。合格率は非公開ですが比較的取得しやすい資格です。将来、JNA認定講師を目指したい人は必須資格ですので、必ず受験してくださいね。
JNA認定講師資格試験
試験内容 | 一次試験:実技試験(前半50分、後半75分) 二次試験:実技試験(45分)筆記試験(20分) 面接:グループ面接 |
受験資格 | 次のすべての資格を取得している人 ・JNECネイリスト技能検定試験1級 ・JNAジェルネイル技能検定試験上級 ・ネイルサロン衛生管理士 ・JNAフットケア理論検定試験 ※その他、条件あり |
出題形式 | 記述式 |
合格基準 | 非公開 |
合格率 | 約20〜30% |
受験料 | 26,400円(税込) |
実施時期 | 年2回(3月、9月) ※開催年によって変更あり |
JNA認定講師資格は、ネイルスクールの講師として働くための資格です。JNAのメンバーとしてネイルイベントの運営やネイリスト試験の試験管なども行います。
JNA認定講師試験では、ネイルケアやカラーリング、ネイルイクステンションなど、レベルの高い技術が求められます。また、上記の受験資格以外にさまざまな条件が定められているため、受験するだけでもハードルが高い資格です。
取得しておけば、ネイリストとして活躍の幅が広がるので、ネイル業界で長年働きたいと考えている人は目指してみてください。
ネイルの資格は独学でもとれる?
結論から言うと、ネイリストの資格は独学でも取得できます。しかし、まったくのネイル初心者が、独学で取得するのは難しいと考えておいてください。
独学での取得が難しいと言われる理由は次のとおりです。
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独学での勉強には、費用を抑えられたり、自分のペースを抑えたりとメリットもあります。しかし、つまずいた時に教えてもらえる講師がいないので、間違った知識や技術を身につけてしまう可能性があります。
最短でネイリストを目指したい人には、ネイルスクールでの取得がおすすめです。
また、ネイリストになるのに資格は必須ではありませんが、取得していた方が就職に有利になるので持っていた方がいいでしょう◎
→ネイルの資格は独学でも取れる?独学で勉強できるレベルと失敗しない独学の方法を解説します◎
学校に通うなら通信と通学どっちがいい?
ネイルスクールには、通信制のネイル講座と通学制のネイルスクールがあります。どちらもネイルの資格が取得できますが、それぞれ学習スタイルや費用が異なります。
こちらでは、資格取得にかかる期間と費用を解説しますので、自分のライフスタイルや予算に合った方を選んでみてくださいね!
通信と通学で資格取得にかかる期間と費用
通信 | 通学 | |
資格取得の期間 | 1年程度 | 6ヶ月〜1年半程度 |
費用 | 5〜30万円前後 | 20〜100万円前後 |
特徴 |
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通信のネイルスクールは、通学よりも費用が安く、自分のペースで学習しやすいのがメリットです。しかし、主に自主学習で進めていくため、モチベーション維持が難しく、技術を取得するまでに時間がかかってしまいます…。
また、通信のネイルスクールでは、「取得できるのはネイリスト技能検定試験2級まで」「ジェルネイル検定試験のみ」など、すべての資格に対応していないケースも多いです。
一方で通学のネイルスクールは、的確なカリキュラムで学習でき、講師から直接指導をしてもらえるので資格取得までがスムーズというメリットがあります。しかし、こちらは通信よりも費用が高く、学校に通う必要があるので時間の融通が効かないのはデメリットです。
このように、通信・通学それぞれにメリット、デメリットがあります。どちらの学習方法が良いか迷っている人は、ライフスタイルや費用を考えながら、自分に合った方を選択してみてください。
ただし、ネイリスト技能検定1級、ネイルサロン衛生管理士、JNAフットケア理論検定、JNA認定講師などの資格も取得したいと考えている人は、通学の方がおすすめです◎
JNA認定校を選べば、社会人でも通いやすいカリキュラムが組まれているので、検討してみてくださいね!
ネイルサロンで働くのに資格は必要?
ネイルサロンの就職に資格は必ずしも必要ではありません。しかし、ネイルスクール卒業後は実務経験のないため、資格を取得していないとなかなか雇ってもらえません。
ネイリストの求人を見てみると、実務経験なしの初心者の場合は「ネイリスト技能検定2級」もしくは「ジェルネイル検定中級」が必須とされていることが多いです。
プロのネイリストとして活躍したいのであれば、最低でもこの2つの資格は目指すようにしましょう。
開業するのに資格は必要?
ネイルサロンで働く時と同じように、開業する際は必ずしもネイルの資格が必要ではありません。
しかし、本格的にネイルサロンとして開業したいのであれば、「ネイリスト技能検定2級」もしくは「ジェルネイル検定中級」を取得しておくことをおすすめします。さらに、「ネイルサロン衛生管理士」を取得しておくと、お客様も安心して来店できます。
ただし、資格を取得したからといって、お客様の施術ができるわけではありません。まずは、ネイルサロンで働き、サロンワークを学んでから開業した方が良いでしょう。
→ネイルサロンの経験がないネイリストでも開業できる?経験がない初心者のネイリストが開業する方法をご紹介します!
海外のネイルライセンス
海外のネイルサロンで働くことを視野に入れている人は、次のような海外ネイルライセンスの取得もおすすめです。
人気!オーストラリアのネイルライセンス
オーストラリアにも、日本と同じような民間のネイルライセンスがあります。ABQOという美容国際資格機構がスクールを開設しており、そこで知識や技術が認められればネイルテクニシャン「サーティフィケート」という資格が取得できます。
海外では認められている資格なので、ワーホリを利用して取得する日本人も多いです。海外で仕事をしたいと考えている人はチャレンジしてみてください。
アメリカのネイルライセンス
アメリカでは、国家資格であるマニキュアリストのライセンスがなければ働くことができません。取得するには、美容専門学校やネイルスクールでカリキュラムを修了する必要があります。
さらに、ライセンスが使えるのは取得した州のみとなるので、働きたい地域を考えて取得しなければなりません。
日本のネイリストはアメリカで人気あるので、拠点を移して活躍するネイリストも多くいます。
海外で働くにはビザの取得が必須
海外でネイリストをするには、就労ビザの取得が必須です。
就労ビザはそれぞれの国が発行する就労許可証で、日本人が国外で働くには必ず必要になります。しかし、一般のネイリストが就労ビザを取得するのは難しく、取得するまでに時間がかかります。
海外で働きたいと考えている人は、ワーホリを使うか、就職先となる海外のネイルサロンを見つけてサポートしてもらいましょう。
ネイリスト技能検定やジェルネイル検定の合格率はどのくらい?
JNECネイリスト技能検定、JNAジェルネイル技能検定の合格率について調査しました。
具体的な数字について以下を参考にしてみましょう。
ネイリスト技能検定の合格率
最新のJNECネイリスト技能検定の合格率は、以下の結果です。
JNEC ネイリスト技能検定 |
3級 | 2級 | 1級 |
合格率 | 90.6% | 59.9% | 51.2% |
参照:JNEC日本ネイリスト検定試験センター「2022年秋期検定試験(10月実施)合否判定結果」
3級の合格率は、90.6%と高めですが、2級1級ともに50%台です。
等級が上がるにつれて、難易度も高くなるので入念な練習・準備期間が必要だといえます。
こちらの合格率は、試験開催ごとに更新されます。
アート内容によっても難易度に差が出る場合もあるので、万全に対策を行なった上で試験本番に挑みましょう。
ジェルネイル技能検定の合格率
ジェルネイル技能検定の合格率は、以下を参考にするとよいでしょう。
JNA ジェルネイル技能検定 |
初級 | 中級 | 上級 |
合格率 | 70% | 60% | 45% |
先ほど紹介した「JNECネイリスト技能検定」と比較すると、全体的に合格率が低い印象です。
一番難易度が低いとされる初級でも合格率70%なので、覚悟を持って受験するべきだといえます。
ただし、こちらの合格率は試験開催年によって変動があります。
また、日本ネイリスト協会からも合格率の詳細は公表されていないため、参考程度にとどめておくとよいでしょう。
ネイル検定1級・ジェル検定上級まで取得した方がいい?
「ネイリスト検定1級」や「ジェルネイル検定上級」の取得は必須ではありません。
しかし、就職の場では有利です。
なぜなら、所有資格によって給与額がアップする場合があるからです。
ほかにも、面接時のアピールポイントとして自己表現できるといったメリットもあります。
また、将来的に認定講師を目指す場合、ネイリスト検定1級・ジェルネイル検定上級の資格を取得していないと受験資格を得られません。
ネイリストとして今後活躍の場を広げるきっかけにつながるので、検討しておくとよいでしょう。
ネイル初心者におすすめな資格
ネイルの資格には「ネイリスト技能検定」「ジェルネイル検定」「海外のライセンス」など様々な種類があることがわかりました。
これからネイルを始める人は、結局どの資格を取れば良いのか迷ってしまいますよね。
ネイル初心者が目指すべき資格は、以下の通りです。
- JNECネイリスト技能検定3級、2級
- JNAジェルネイル技能検定初級、中級
これらの資格を取得しておけば、ネイリストとして働いたことがない人でも「未経験募集」の求人から働きたいサロンを見つけることができるでしょう。
ネイリスト技能検定とジェルネイル技能検定の時期はそれぞれ異なり、1年間で開催される回数も決められています。
ネイリストになりたい時期を逆算して、資格取得までのスケジュールを組んでみてください。
まとめ
この記事では、ネイリストの資格の種類から取得しておくと就職に有利な資格、独学でも取得できるのかなど、ネイリストの資格について詳しく解説してきました。
ネイリストの資格の中で取得しておいた方が良い資格は、「JNECネイリスト技能検定試験2級」と「JNAジェルネイル検定試験中級」です。プロのネイリストとして働くのであれば、最低でもこの2つの資格は取得した方が良いでしょう。さらに上の資格を目指せば、より就職に有利になります。
資格は独学でも取得できますが、まったくのネイル初心者が目指すにはハードルが高いと考えておいてください。
最短でネイリストになりたい人は、通信か通学のネイルスクールに通うことをおすすめします。